2020年度に制作した映像編『空想舞台』に参加したアーティストたちによって、大田区にゆかりのある文士の作品を元に、演劇やダンスなどの形で映像作品を制作しました。大正から昭和にかけて発表された文学作品が、令和の現代に蘇ります。
江戸時代の町人たちの暮らしぶりと夫婦の情愛を描いた人情味あふれる時代劇を、現代美術作家・三島喜美代の巨大な作品を背景に、現代演劇として制作した異色のコラボレーション。
詩人、歌人としてだけでなく童謡作家としても歴史に名を残す北原白秋。自らを「木兎のおじさん」に喩えた白秋の、児童たちへ向けたテキストを時代順に構成し、白秋の詩心の変遷を一人芝居で描く。
「日本近代詩の父」と称される萩原朔太郎の代表的な2つの詩集から、口語のことばの美しさを、戦慄するようなオノマトペを中心に表現した作品。
坂口安吾の初期の小説を底本に制作。ミステリー風に語られる物語の中で次々に出てくる様々なイメージの羅列を身体に落とし込み、歌やセリフをふんだんに取り入れた強度のあるダンス作品に仕上がっている。
2021年度制作された4作品それぞれの原作者 山本周五郎、北原白秋、萩原朔太郎、坂口安吾とは、どんな人物だったのか?スタンダップコメディアン 清水 宏が、独自の目線で馬込の文士像をアツく語ります!
YouTube「Enjoy LITERATURE! ~文学~」
出演・脚本 | 清水 宏 |
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構成・演出 | 安田雅弘 |
衣裳 | 綾 |
カメラ | 鈴木正実 |
撮影会場・協力 | 春日神社 |
山梨県生。編集記者時代の、『須磨寺附近』が出世作。少年少女向けの読物から、娯楽小説にも手を広げ『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など多くの作品を残す。また、直木賞・毎日出版文化賞・文芸春秋読者賞などいずれも辞退していることでも知られる。
昭和6年(1931)/28歳~昭和21年(1946)/43歳まで
福岡県生。26歳の時『朱欒(ざんぼあ)』を創刊。詩集『邪宗門』で詩人として、また歌集『桐の花』で歌人として名を知られるようになる。その後は童謡・民謡の世界にも創作の輪を広げ多くの功績を残す。
昭和2年(1927)~昭和3年(1928)/42歳頃
群馬県生。大正6年(1917)、処女詩集『月に吠える』を出版、この年詩話会会員となる。詩作を続けると共に、『詩の原理』『純正持論』『日本への回帰』などの詩論集を出し、詩の世界に影響を与えた。
大正15年(1926)/40歳~昭和3年(1928)/42歳まで
新潟県生。東洋大学で仏教、アテネ・フランセで仏語を学ぶ。25歳で発表した『風博士』を牧野信一が絶賛。これを機に、新進作家として注目を集める。敗戦直後に書いた『堕落論』は大きな反響を呼び、戦後文学の旗手として一躍流行作家になった。昭和30年(1955)、脳出血により48歳で死去。
昭和5年(1930)/24歳~昭和12年(1937)/31歳まで
映像ディレクター・編集 | 米本直樹 |
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撮影監督 | 鈴木正実 |
統括 | 小笠原くみこ |
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アシスタント | 福冨はつみ、河合達也、鹿沼玲奈、佐々木 啓 |
イラスト | 光嶋フーパイ |
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リーフレットデザイン | 明里笑店LLC. |
PR・SNS | 大宮康子 |